/イントロダクション 

ある女性映像作家が残した日記とビデオテープ。そこには、2008年に起きた秋葉原無差別連続殺傷事件によって壊れていくひとりの人間の姿があった。「昨日、君の夢を見たよ――。」彼女は眼前の風景に、容疑者Kが見ていたかもしれない景色、そして親友のKと共に見た景色を重ね合わせながら、茫漠とした郊外を彷徨い歩く。現実と虚構が入り交じった、夢のように儚い風景映画。事件から2年の時を経てついに公開。






/秋葉原無差別連続殺傷事件

2008年の6月8日、東京・秋葉原の歩行者天国に2トントラックが突入し、道行く人々を次々とはねた。トラックを乗り捨てた容疑者Kは、ダガーナイフを用いてさらに周囲の人を襲い、最終的に死者7名、重軽傷者10名という惨事をもたらした。事件後は、容疑者が犯行前に残した携帯サイトへの書き込みが発見されたこともあり、犯行動機を巡って報道は過熱。派遣労働の問題や家族との不和など様々な説が飛び交った。また、2ちゃんねるなどを中心に、ネット上で容疑者を神と賞賛する書き込みやいたずらの犯行予告が書かれて逮捕者が出たことも大きな問題となった。






/作者紹介

佐々木友輔(ささきゆうすけ)
1985年神戸生まれの映像作家。高校時代に、携帯電話のメール送受信を撮り続けた映画「手紙」でイメージフォーラムフェスティバル2003の一般公募部門大賞を受賞。その後は映像表現を中心に、アートプロジェクトや舞台芸術など様々な領域を横断して活動している。主な上映・展示に、バンクーバー国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭、ロンドン映画祭、平山郁夫賞 受賞顕彰展 「デジャメーヴユ 既/未視感」など。現在、東京芸術大学大学院 博士後期課程(先端芸術表現専攻)に在籍中。
ウェブサイト http://qspds996.exblog.jp/







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